2025-2026年度
志布志みなとロータリークラブ会長
時 一毅


私が入会した2016年1月当時は、2011年の東日本大震災からの復興が着実に進み、世の中全体が少しずつ前向きな雰囲気を取り戻しつつある時期であったと記憶しております。社会の空気は、必ずしも悲観的なものではなく、未来に希望を抱ける状況だったと思います。
しかし、その後2020年に新型コロナウイルスのパンデミックが発生し、私たちの暮らしや働き方、社会の在り方までもが大きく変わる転換点となりました。物資不足やインフレの進行は、企業活動や個人の生活に多大な影響を与え、社会全体に大きな負担がのしかかっています。さらに、国内では痛ましい事件が起こり、国際的にもロシアによるウクライナ侵攻や、イスラエルとパレスチナ、イランの衝突など、世界情勢は一層不安定化しています。人々の分断や不信が広がる中で、私たち一人ひとりが何を大切にし、どのように行動すべきかが強く問われる時代となりました。
このような状況の中で、国際ロータリー(RI)は、“Unite for Good ~ よいことのために手をとりあおう”というテーマを掲げました。
これは、単独での活動にとどまらず、地域社会や他の団体、自治体などと協力することで、より大きな善の力を生み出そうという呼びかけであると受け止めています。
当クラブにおきましても、市との定期的な懇談会や、教育委員会と連携した作文コンクールなど、すでにいくつかの協働の取り組みを行っておりますが、今後はさらに地域と連携し、持続可能な社会に貢献する活動を拡充してまいりたいと考えております。
また、2025–26年度 第2730地区の西本幸則ガバナーは、『「居心地の良いクラブとは」を掲げて、退会防止に努め、会員増強を行い、楽しいクラブを作りましょう。』という方針を掲げました。退会防止と会員増強の両立を目指し、クラブの風通しを良くし、会員一人ひとりが安心して楽しく参加できる環境づくりを推進しようというものです。
私たちのクラブも、社会の変化に柔軟に対応しつつ、組織としてのガバナンスを維持しながら、「例会に参加したくなるクラブ」「関わっていたいと思えるクラブ」を目指して、前向きな変化を進めてまいります。その結果として、自然と会員も増えていくことを期待しております。
混迷するこの時代だからこそ、私たちロータリアンが果たすべき役割はますます重要になっていると確信しております。多様な価値観を持つメンバーが力を合わせ、地域社会の課題解決に向けて行動することで、未来への希望と信頼を築く礎となれると信じております。
皆さまのご理解とご協力を賜りながら、共に歩んでまいりたいと存じます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

具体的活動計画
“Change for Good(良い方向への変化)”の推進
会員増強と退会防止に向けた積極的な取り組み
例会の充実と、参加しやすく楽しいクラブづくり